TiTE2023が盛大に開催、今年も「工具の王国」テーマに

2023年10月16日

 工具類を中心とした産業見本市「台湾国際ツール&ハードウェアEXPO(TiTE2023)」が10月4日から6日にかけて台湾・台中市の台中国際展覧館で開催された。同展は今年も「工具の王国(Tools Kingdom)」をテーマに工具類を筆頭にねじ類、その他DIY関係や加工機械、検査設備など幅広い産業分野の台湾メーカーが来場者に向けて自社の製品や技術をPRした。
 会期初日に行われた開会式では主催者である主催者である台湾手工具工業同業公会(THTMA)の賴亮孜理事長が挨拶に立ち、賴理事長は関係者に感謝を述べた上で「台中には台湾における工具産業の7割が集中する産業クラスターがある。本展は台湾メーカーと交流できるプラットフォームであり今後更なる発展に期待している」旨同展の意義についてコメントした。
 また続けて賴理事長は昨今の景況に触れた上で「台湾は世界有数の工具輸出国であるが、THTMAとしては本展を通じて台湾製工具を全世界へ広め新局面を切り開いていきたい。現在の景況は先行き不透明で産業界からはDXや脱炭素の取り組みといった新たな課題、新たなニーズも生まれているがこのような時こそ危機をチャンスに変えていこう」旨会場の関係者に呼びかけた。
 続けて挨拶した来賓の行政関係者からは開催を祝うと共にポストコロナにおける行政支援の紹介などがあったほか、台中市副市長である王育敏氏の挨拶では来年完成予定である新たな展示場(台中国際会議展覧センター、TICEC)に触れながら同展の今後の更なる発展に期待を示した。
 同展はオンラインでも開催され、日本からはサンコーインダストリー㈱(大阪市西区)が豊富なアイテム数を誇る日本製ファスナーを海外業界関係者に向けてPRした。なお同展は10月4日から3日間にかけて行われる予定となっていたが、会期2日目である10月5日は台風14号の影響を受けて中止となった。
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