ねじ研が「ねじ大学校」の学生募集、次代のエキスパート育成 技術者コースに約15名を

2023年4月10日

 (一社)日本ねじ研究協会(澤俊行会長=広島大学名誉教授、以下ねじ研)は、次代の業界を担うねじのエキスパートを養成するため2023年度のねじ大学校学生募集を開始した。
 ねじ大学校は、ねじを研究する大学の研究室が少なくなっていることから、ねじ研から今後の業界を担う若手のエキスパートを輩出して、ねじ研の事業を主導していく人材を育成するプロジェクト。初年度となった22年度には、ねじメーカーや自動車関連、計測機器メーカーから技術者コース6名が受講を進めている。
 育成コースは、締結に関するエキスパートを養成する①技術者コースと、ISO/TCなど国際標準化活動の場における日本をリードできるエキスパートを養成する②標準化コースの2種類があるが、23年度に募集するのは①技術者コースのみで、前年度から増員して15名前後を募集する。24年度より2つのコースを募集する予定。入学資格はねじ研の会員であることが条件となる。
 学生は指定する講習を2年間で受講して必要単位を取得。更にねじ研委員会活動に参加して、認定テーマで研究してねじ研協会誌に論文を発表する。必要単位数を取得して卒業試験に合格すると、卒業証書としてMFT(Master of Fastening Technology)の称号が授与される。
 入学金は5万円。授業料は指定講習会参加費が2年間で約20~80万円になる見込み。希望者には事前に予定されているプログラムを事務局からメールで連絡が可能。申込期限は2023年6月30日(金)正午まで。