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昭和93年、熱中症の夏

先月中旬の出張時、或るレトロ博物館のショーウィンドーを眺めていると、朝日ソノラマの「アニマル1」というスポ根アニメの表紙に「ぶっ倒れるまで練習しろ!」と書かれていて、考え方がまさに昭和レトロ≠セった。

出発前から、そして帰ってきても全国的に連日の猛暑…。各地で熱中症により救急搬送や死亡する事例が相次ぎ、学校教育の現場も同様だったが、真っ当に考え・対応すれば防げる事例ばかりだった。

昔は運動中に水を飲む事すら禁じていたようだが、今でも一部では水筒持ち込みやスポーツドリンクが禁止され、酷暑の中での過度な運動、エアコンを使用しない環境がまかり通っているそうだ。精神力絶対・万能の根性論は無理だと、第二次世界大戦の敗戦で学べたはずだが、未だに昭和で止まっている…。

愛知県豊田市では暑い中で校外学習を強行して、歩かせた児童が死亡→バターン死の行進?インパール作戦?

宮城県名取市では市制60周年を記念しての空撮写真用として、人文字を作る際に熱中症→儒教と共産主義をベースに、かつての日本の全体主義を引き継いだ、北朝鮮お得意のマスゲーム?

埼玉県所沢市の市長は「子供は汗もかくもの、昔はエアコンなど無かった、使用すると温暖化が進むので、緑化を推進」と導入を見送り→既に全国各地で最高気温の記録が更新され当時と状況が違う、無い物ねだり≠ネらぬ(自分の子供時代に)無かった事押しつけ≠ナあり、緑化による温暖化解消が一市町村の取り組みで何時までに可能かも分からずに、子供に負担を強いているが、役所内・執務室や自宅ではエアコンを使用していないのか?

また学校以外でも、各地の行政が打ち水で対策→弊社近隣の芝公園でも見かけたが、どう見ても焼け石(アスファルト)に水、空襲の火災にバケツリレーで対応するようで、風情はあるだろうがせめて柄杓でなくホースにしてほしい。また近年この時期は利根川水系の渇水が危惧されているのに、そもそも可能なのか、電気(の元となるエネルギー源)も資源だが、水だって資源だ。

しまいには都知事は「首に濡れたタオルを巻けば気化熱で冷却」→あくまでもエアコンを使用する事を前提とした、追加としての対策ですよね?まさかそれだけで?

一人っ子政策で甘やかされた中国の子供小皇帝≠熏lえものだろうが、根性論の押し付けの結果を誰が責任を取るのか?大人や上に立つ者は個人的に自己責任≠ナ楽しんで頂きたい。

「昭和は遠くなり」と云われる一方で、今では大問題な考え方・習慣は平成30年になっても蔓延り、断ち切れておらず、もはや昭和93年となっている。資源に乏しい日本は、人が資源であり国力の要≠ニ云われ、さらに少子高齢化だと云うのに、子供が何人倒れ・死亡しても碌な対策がなされず、根性論・人命軽視の風潮は変わらない。

2018/08/06 金属産業新聞