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連休における一般消費者のねじ需要

大型連休(ゴールデンウィーク)が終わった。温暖であり梅雨前で湿度も低く「行楽シーズン」とは云われているが、連休中やその後の街中のごみ集積場には家具・家電や段ボールが多く、年末以外の貴重な「大掃除シーズン」である事が伺える。

時評子も模様替えとして机の分解作業を行ったが、ねじを緩める際に長年の経過でねじが固着し、ドライバーを回す内に十字穴がなめて≠オまった。幸い必ず外さないと作業に支障をきたす部位ではなかったが、工具や替えのねじの調達の必要に迫られホームセンターに向かったかもしれない。

家具の組立て・分解をはじめDIYの際に、ホームセンターは専門商店としての位置付けだが、一般消費者向けから業者向けまで幅広い工具・資材を取り揃える為に大概は広い店舗面積を必要とする。さらに一店舗当たりが対象とするユーザーの地域=商圏も広く、いざねじ一本・工具一個買いに行くのは面倒な一般消費者も多いだろう。

また東京都区内を例にとると、都心と呼ばれるような中心部には大きな用地が確保できない為、郊外型よりかなり規模の小さいホームセンターが僅かにある程度で空白地帯≠ェ形成されている。その一方で昨今の都区内にはマンションが多く立ち、一昔前に云われていた昼は都心で働き、夜は郊外に住むドーナツ化現象≠ェ緩和され一部では住民が増えつつある。

ねじ業界も少なからず脅威ととらえている製造業向け部品(ねじ)ネット通販業者≠フ一部も、この連休の時期は営業を行っていなかった。だが意外にも都区内にはDIYとしてのねじ・工具需要はあるのかもしれない。量は少なく安定的ではないが、人口の絶対量が多ければある程度の量が確保でき、また単価に対するコストダウン要求も低く良い販売先となる可能性は無いだろうか。

都区内において、時評子がねじ・工具を取り扱い始めたら利便性が高いと思っているのは百円均一ショップ(百均)だ。元からねじ・工具も販売し、径・長さが様々な寸法の小ねじをアソートパックにしての販売はよく見かけるが、家具に使用するようなサイズは少ない。また在庫スペースの問題もあるが、最小限確保の分として4隅の固定用に一般的な規格品を各種4本在庫したり、例外的に200円・300円等での販売で量・値段の調整を活かしての対応は実現しそうだ。小売業においてコンビニとスーパーが店舗規模で、またコンビニと薬局が取扱い商品において境目が曖昧になりつつある昨今、百均も小さなホームセンター≠ニしてねじ取扱いを充実させて本格化したら、一般消費者からの反響があるかもしれない。

2017/05/15 金属産業新聞