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機械要素技術展の会場を考察、出展各社で“こだわり”も

今年も例年通り、6月の東京での「M―Tech=機械要素技術展(日本ものづくりワールド内・会期22〜24日・東京ビッグサイト)」が無事閉幕した。今年は併催の「設計・製造ソリューション展」「3D&バーチャルリアリティ展」「医療機器開発・製造展」と合計で、約2318社・団体が出展、8万7285名が来場し(昨年開催の前回は約2253社・団体、8万1469名)着実に規模を拡大、それに伴い国内だけでなく海外の製造業における重要イベントとしての地位が確立されている。

しかし、気になるのは、平成26年開催時に東京ビッグサイト東ホールのみから西ホールの一部まで会場を拡大し、平成27年には出展分野の「ねじ・締結技術フェア」「ばねフェア」が西ホールへ移った事だ。

東ホールは「=」の字型で中央に通路があり南側に東1・2・3ホール、北側に東4・5・6ホールに分かれ、計3区画づつを繋げて端から流して¥р闊ユい作りで、6区画合計で5万1380平方bとなっている。一方の西ホールは、1階は「コ」の字型の西1・2ホール、4階は「L」の字型の西3・4ホールで、折れ曲がる角≠フ部分が巡りづらく来場者が滞る部分とばらける部分にムラ≠ェ生じやすく、4区画合計で2万9280平方bとなっている。時評子も会場内を巡っていて思ったが、東ホールの方が構造上巡り易く、面積的にも西ホールの倍近くある為、どうしても東ホールがメイン≠ニいう感じがする。

平成27年開催時には、地方自治体等でのブース出展や併催展での出展を除き、ねじ企業(ねじメーカー・ねじ商社)の一部は東ホールで出展(残留)する事を目的に「ねじ・締結技術フェア」で申し込まず「機械材料・加工技術フェア」等から出展。時評子の主観だが、ねじ企業の出展比率は東ホールと西ホールで「1:1」もしくは「1:2」となり、「ねじ・締結技術フェア」内にねじ企業が揃っていない歪≠ネ事態が発生している。

また、東ホールに出展したねじ企業からの意見を聞くと、平成27年開催時は「会場内が巡り易い東ホールに出展したかった」という東ホールへのこだわり≠フ意見もあったが、今回も同様に聞いて回ると「昔と違ってねじ専業≠ナはなく金属加工業≠ニして幅広い技術のアピールが目的」との意見もあり、昨今メーカー・商社ともに進行している「ねじ専業」から「ねじ以外の金属加工部品も製造・販売する兼業(?)」へ事業の幅を広げている変化を表し、東ホールと西ホール出展の違いは「ねじ以外も製造・販売」と「ねじを中心に製造・販売」の各社の自覚もしくはアピールの方針の違いなのかもしれない。

2016/07/15 金属産業新聞